永遠の眠り
「大丈夫?」
俺は女の子に聞いた。
「うん、大丈夫だよお兄ちゃん」
女の子は笑顔で答えた。
「よかった」

「ねぇー、お兄ちゃんはわかる?」
女の子は不思議そうな顔をして、俺に聞いていてきた。
「月までいく方法、私さっき失敗しちゃったの、月の欠片が欲しいの」
月?欠片?…失敗?
子供の考えてることはわからんな。
「月に手をのばしてみな、全部手に入るぞ」
俺は適当に月に手を伸ばし言った。
女の子は真似をして、月に手をのばした。
「っあ!本当だ全部手の中だ」
女の子はうれしそうに、俺の顔を見て笑った。


「一人で帰れるか?」

「うん、大丈夫、お兄ちゃんあがとう」
そう言い女の子は、町の方に駆けていった。
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