ヴァンパイアの花嫁 番外編①
「そうです ティナ様はレオン様のフィアンセ 次期王妃なのですから」


「お、王妃っ!?」


ティナが驚きの声を上げた。


「何を今更驚いているんだ?」


ダーモッドが聞く。


「だって、あたしに王妃なんて務まるわけが無いよ」


「ここでこのような話をするべきではありませんね」


そう言ってアメリアはティナに進むように促した。


ティナは仕方なく歩き始め、城の中をキョロキョロと見始めた。


ヴァンパイアの城らしく、蝋燭の明かり以外ない廊下は薄暗く不気味だ。



< 12 / 78 >

この作品をシェア

pagetop