ヴァンパイアの花嫁 番外編①
執務室の手前の部屋にはガナンシア王の腹心の部下だったタイラーの部屋があり、エミリオが扉を叩くとタイラーが姿を見せた。


「タイラー殿、レオン閣下はおられますか?」


エミリオは芝居がかった口調でいつも難しい顔をしているタイラーに聞く。


ちょっとしたやんちゃ坊主と言った感じだ。


1000年以上も生きていてやんちゃ坊主も無いのだが。


「これは・・・」


レオンの後ろにいたティナを見てタイラーが深く頭を下げる。


慌ててティナもペコッと頭を下げた。



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