ヴァンパイアの花嫁 番外編①
その後、レオンとティナの結婚はこの世界に公示された。


ヴァンパイアになって日も浅いティナに反感を持つ者もいたが公には反対されなかった。


エミリオは喜び、今日はアシーネと共に遊びに来ていた。





「ドレスはお決めになられたのですか?ティナ様」


アシーネが聞く。


将来の皇帝妃になるティナにアシーネは敬語に変わった。


何度、今までどおりに話してほしいと言ってもアシーネは首を立てに動かさない。


「いいえ・・・でも、ウェディングドレスは白と決まっているから・・・」


ドレスを決めるのは簡単だと言おうとするとアシーネが首を振る。


「この世界に白は重大ではありませんわ むしろ赤の方が結婚式に合う事でしょう」


(ティナに赤が似合うとは思えないが)


アシーネが言うとレオンが苦い顔になる。


「ティナのドレスは純白だ すぐに仕立て屋に頼もう デザインもティナが決めて良いのだぞ?」




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