ヴァンパイアの花嫁 番外編①
「ふん、わざわざ殺される為にやって来たのではない お前を皇帝の座から引きずりおろす為だ」


「で?お前が皇帝になるとでも言うのか?」


レオンがジェイソンを睨む。




「ご主人様、ティナ様の意識が戻りません」


アメリアもティナの傍へ来ていた。

顔色はいつも悪いアメリアだが、今は紙のように白い顔でティナを心配していた。


「早くお前の血をやらねばその娘は死ぬぞ?」


ジェイソンはほくそ笑む。


「クッ」


今ジェイソンと戦えばティナはこのまま目を覚まさなくなるかもしれない。


まだヴァンパイアとして不安定すぎる。


ジェイソンを逃してもいつかは戦う時が来る。


ティナはレオンの最愛の娘。


レオンが決断をしようとした時・・・




< 45 / 78 >

この作品をシェア

pagetop