ヴァンパイアの花嫁 番外編①
ベッドに横たわったティナは小さく震えていた。


血が足りないのだろう。


「アメ・・リア、レオンを・・・・呼ばない・・・でね」


呼吸が苦しそうで話すのもやっとだ。


「ですがっ!」


「このくらい・・・大丈夫・・・」


忙しいレオンに迷惑がかかってしまう。


「お知らせしなければ、ひどい状態ではないですか!」


ティナは目を閉じて荒い呼吸を堪えるようにしていた。



自分の主はレオン様だ。


ティナ様の言葉を聞いている場合ではない。




『レオン様、ティナ様のお加減がよくありません』



アメリアはレオンに念を送った。



< 5 / 78 >

この作品をシェア

pagetop