ヴァンパイアの花嫁 番外編①
バタン!


すぐにレオンは姿を見せた。


部屋に入りアメリアの顔を見てからベッドに横たわっているティナに目を移す。


遠くからでもティナの呼吸が荒いのがわかる。


「ティナ」


ベッドに近寄り端に腰掛ける。


レオンの声でティナの目蓋がゆっくり開いた。


空色の瞳は真紅の瞳に変わっていた。


「かわいそうに・・・・つらかったね」


ティナを抱き上げると自分の首にティナの唇を近づけさせる。


「牙をたてるんだ」


レオンはティナの頭を撫でる。


ティナは言われたとおりにレオンの首に牙をたてた。


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