見えない僕
は?
この医者、何言ってんだ?
お母さん達も…。
「ふざけんなっ!!」
僕を驚かそうとしてるんだ。
それにしても冗談がきつすぎる。
「なぁ!いい加減…」
「ついてきてください。」
僕の呼び掛けは医者の声にかき消された。
医者に続いて着いた部屋は薄暗く不思議な匂いがした。
部屋の入り口には…
《霊安室》
とかかれてる。
「嫌っ!!!」
「なんで隆介が!?」
皆が泣き崩れる。
ベッドの方に目をやる。
「…っ!?」
僕がベッドに横たわってる。
そうだった…。
そのとたん僕は全部思い出した。