見えない僕


僕はたまらず外に飛び出した。


「梨紗…?」

…!!
梨紗は近くのベンチに座って泣いていた。

「うっ…わあぁぁ。」


大きな声をあげて泣いていた。


僕は梨紗のもとに近寄った。


「……梨紗…」


彼女の名前を呼んだ。
聞こえるはずはないけれど。


「梨紗…。」

梨紗は恐る恐る僕に振り返った。


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