見えない僕


はぁ、疲れてんだ。


「僕、寝るから出ていって。」



「…………。」


「おい!!?」


妹が時計をチラッと見てから、静かに部屋を出ていった。


「ふー…。」


下から声がした。

「……お母さん。」


妹の声だ。


「そうね。行きましょう。」


< 8 / 33 >

この作品をシェア

pagetop