1Rの彼女
歩いていると、後ろから肩をたたかれた。

「よお、拓馬。今日暇か?」

コイツは友人の瀬戸康介。たいていはコイツとつるんでいる。


「んー、バイトは無いけど。なんで?」

「合コンあるんだ。行くだろ?」

「マジで!?もちろん行くよ。」


返事した瞬間、結子さんの顔が思い浮かんだ。
そして結子さんの手紙。
『一緒にゴハン食べようよ。』


「あ~、やっぱりパス。」  

「なんでだよ。亜希ちゃんと別れてもうすぐ半年経つだろ。彼女欲しいって言ってし。」

「欲しいけど…、用事思い出したんだよ。」

「用事ねぇ。まさか亜希ちゃんのことふっきれてないわけじゃないよな?」

「亜希のことはもういいよ。」



< 17 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop