1Rの彼女
目の前が、信じられない光景だった。

なんだ、この部屋は!!??
朝とはまるで違う。
物が散乱していて、足の踏み場も無い。


「ゆ、結子さん、一体何があったの?まさか泥棒?警察は?」

キッチンにいる結子さんを見ると、平然としていた。

おまけにキッチンもぐちゃぐちゃだ。
床は水浸し。煙で充満。焦げ臭い。
泥棒の次は火事!?


「あ~、タクが話しかけるから焦げちゃったじゃん。」

え?俺のせい?


「あのね、探し物してたの。だから、ちょっと散らかっちゃた。」

散らかったっていうレベルじゃないんですけど…。


「そっちはどうしたんですか?」

キッチンを指さす。


「タク疲れて帰ってくるだろだし、これからお世話になるわけだし。夕ゴハン作ってたの。」

フライパンを覗くと、そこには2つの黒い物体が…。
焦げっていうより、炭だよな。
なんでこんなになるんだ?



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