1Rの彼女
俺の城が崩れていく…。

誰か助けてくれよ。


「ゴメンね、タク…。」

うるうるした目で、俺を見る。
しゅんとしていて、泣きそうだ。

…俺のほうが泣きそうだよ。


「すぐ片付けるね。」

そう言って、片付けを始めた結子さんだが、気のせいだろうか?
どんどん部屋が散らかってる気がする。
これじゃあ、いくら時間があっても終わらない。


「結子さんは、座ってテレビでも見ていてください。あとは、俺がしますから…。」

「ねぇ、タク~。座る場所が無いよぅ…。」

本っ当になんなんだよ、この人!?

「ベッドの上でいいですよ…」

「わぁ~、ふっかふか~♪」


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