1Rの彼女
「タクも聞こえた!?」


興奮気味プラス嬉しそうにしている結子さん。
そう言って、俺の太ももをバシバシ叩く。

まるで、宝物を見つけた子どもみたいに…。



「やっぱり、お隣さんエッチしてるよ!!」

「まさか…。きっとビデオなんじゃ…」

「あの清純そうなお隣さんがねぇ…」


俺の意見なんて完璧無視。


…確かにお隣さんは、清純お嬢様系OLさん。
会えば会釈をする程度だった。


ある時、アパートの近くのスーパーでお隣さんを見かけた。
重い荷物を持っていて、よたよたと歩いていた。
何かにづまずき、俺の目の前で転んだ。
転んだ拍子に買い物袋は破れてしまい、荷物は散乱。


そんなお隣さんに、俺は声をかけた。
転んで足を怪我したお隣さんに代わって、アパートまで荷物を持っていったっけ。


そのことがきっかけで、会えば挨拶をするようになったし、駅からの帰りが一緒になった時は、一緒に帰ったこともある。



この声が、あのお隣さん!?
じゃあ、相手の男はたまに見かける、真面目で堅物そうなやつか?







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