1Rの彼女
「おめでとうごさいます。」

ってことは、相手ってあの声の男か??


「相手の人って、もしかして…たまに見かけるんですけど…、眼鏡かけてて誠実そうな人ですか?」

お隣さん(今更だが、田村さんという。)の手前、誠実そうとは言ったが、俺には真面目堅物のロボットのようにしか見えない…。


「うん、そうなの。」

幸せそうな田村さん。顔がゆるみっぱなしだ。
見ているこっちまで、なんだかほんわかな気分になる。



今まで静かにしていた結子さんが突然動き出した。
田村さんの両肩をがっしりと掴む。


「これからは、あなたが焦らす番だからね!!」


いきなり、何言い出すんだよ!!
結子さんっ!!






< 67 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop