1Rの彼女
トラックが出発し、俺と結子さんの2人になった。


「…寂しくなるね。」

ポツリと一言。
おっ、結子さんからそんな言葉が出るなんて、なんだか意外だ。
やっぱり、普通の感性はあるんだな。


「そうですね。田村さん良い人だったし…。」


「生で、エッチ真っ最中の声が聴ける機会なんて滅多にないのに!!ちっ、惜しかったなぁ~。」



えええぇぇぇ―――――!?
寂しいのはそっちですかぁ??

しかも舌打ちまでしたよ、この人…。


軽く眩暈がした。


「早く新しい人越して来ないかなぁ~♪」


なんて言いながら、スキップして家に入る結子さん。
一人、取り残される俺。


何なんだよ、この温度差は…。









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