1Rの彼女
家に着き、部屋の鍵を開ける。


部屋の電気が点いていないから、結子さんはもう寝ているのだろうか…。
小さな声で、「ただいま。」と言った。


やっぱりだが、返事はない。


こんな時こそ、結子さんの無邪気な笑顔が見たかった。
「おかえり~。」って言って、玄関まで来て欲しかった。




部屋に入ると、結子さんは俺のベッドに寝ていた。


ふざけたり寝ぼけて俺のベッドに眠っていることは、何度かあった。
いつもだったら、「しょうがないなぁ…」って思うだけなのに、無性にイラっときた。


どうしたんだよ、俺は…。
風呂に入って、落ち着き頭を冷やそうと努力した。



風呂から上がっても、結子さんの場所はさっきと変わらず。
俺のベッドで気持ちよさそうに眠っている。
少しだけ口が開いている。
布団からは脚がはみ出し、太ももがあらわになっている。




結子さんから目が離せない。


なんなんだよ、この感情…。








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