1Rの彼女
8.room
結子さんの寝息を聞きながら、夜が明けた。

カーテンの隙間から、朝日が差し込んでいる。


もぞもぞと布団が動く。
体を起こし、目をこする。

「タク、おはよ~。」


結子さんが起きた。
いつもなら、普通に言える「おはよう」が言えない。

結子さんの顔が見れない。



「タク、どうしたの?勝手にベッドで寝ちゃって、怒ってる?」

「別に…。」

「ゴメンね、タク。」


そう言うと結子さんは、俺の背中におぶさるようにして謝ってきた。
後ろから抱きつかれる。

不意打ちだ。
いつも寝るときは、ノーブラの結子さん。
背中に柔らかいものが当たる。


「怒っていませんから!!」


お願いだから、謝らないで。

謝るのは、俺のほうなんだよ…。


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