1Rの彼女
「結子さんの事が…好きです。気がつくと、いつも結子さんのことばっかり考えてる。」


ほんの数秒なのに、何時間も経ったようだ。
沈黙。
結子さんの顔を見ても、何を思っているのか分からない。


テーブルの上に、結子さんが何かを置いた。


鍵だった。



俺の家の鍵か…。
鍵を返すってことは、もう用無しってことか。
ごめんなさいって意味なんだよな。
俺、フラレたんだな…。

はっきり言われないのもキツイけど、遠まわしにされるのもキツイ。



「アタシの部屋の鍵、タクが持ってて。タクの部屋の鍵は、このままアタシが持っててもいい?」


……………???????

どういうこと??



「タクがあんなことするから、アタシ期待しちゃうよ。」


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