君の隣にいたい...
放課後ー。

席隣なったのに麻凛と
全然はなせなかった。

やっぱり無理だあ...

『翔也。行こ♪~』
百合が走ってきた。
「おう」
『あのさ、百合ちょっと行きたいとこあるんだけどいい?』
「いいよ。」

百合が行きたいところは
大きな広場。
人はいなくて落ち着く。
風だけが俺と百合を動かす。

『翔也あのね、百合は翔也が好き。』
「まじで言ってんの?」
驚いた。
『こん事冗談で言わない』
俺告られてんじゃん。
「だよね。」
告られるのは苦手。
『翔也は好きな人いるの?』
「うん」
『それはきっとうちじゃないよねぇ。』
「…………」
『分かってる』
「??」
『翔也は誰が好きなの?』
「俺は麻凛がすき」
『嘘。でも麻凛彼氏いるじゃん』
「そうだよ。でも好き。」
『なんで?苦しくないの?』
「なにが?」
『好きな人の好きな人知っていて』
「苦しいよ。すごく」
『じゃあさ、うちと付き合ってよ』
「なにいってんの?」
『好きじゃなくていいから…』
「…ごめん無理」
『なんで?うちは翔也を苦しい思いにはしないよ。うちは翔也がだいすきだから。』
こんなこと言われたの初めてだ。
「百合。ごめん」
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