なくした記憶
今、俺のほおを何かがかすった

「お前昨日のナンパ野郎だろ
 俺、昨日消えうせろつったよなぁ?」

彼女のコブシだ

「えっそんな「言ったよなぁ?」」

ボキボキ
彼女は一つ一つ間接を鳴らす

「やめなよとッティー」

「やめろよとまり」

…な…なぜ秀が彼女の名前を…

ふっふはははは
何を動揺している
俺は何人の女を口説いて
来たと思ってるんだ
とうに20人は超えているぞ
そんな俺に不可能なんてない!!

「俺、お前のこ「七瀬、いくぞ」」

「えっでも、なんか言い「いくぞ」」

この俺が
こんなサラッっとかわされただと!

「残念だったな」

秀が肩を叩いてくる

「なんでだぁあああああああ」

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