加納欄の記憶喪失 シリーズ5
あたしは、その3秒後に目を閉じようとした。
ガクンとエレベーターが止まる衝撃が起きた。
あたしは、正気に戻り、慌てて遼の手を払った。
エレベーターの扉がゆっくり開いた。
遼は何事もなかったかのようにあたしをエスコートした。
あたしは、ドキドキがおさまっていなかった。
あのままエレベーターが止まってなかったら、あたし、遼とキスしてた?
今の遼が、好きかもわかんないのに・・・?
あたしは、まだ大山先輩を思ってるのに?
なんで、あんなこと?
通された場所は、1番奥の扉のある部屋。
あれ?
白い制服着たウエイターがいる。
テーブル席もカウンター席もあるし。
家じゃないじゃない!
どこかのお店じゃない!
あんなことされたから、気付かないで、ここまで歩いて来ちゃったわよ!
1番奥の席に座らされた。
ウエイターが出て行くのを確認してから、遼にくってかかった。
「なんなのよ、家じゃないじゃない!どこよここ!」
遼は、ワイングラスに入った水を一口飲むと笑った。
「何が可笑しいのよ」
「いや、悪い。とりあえず座れよ。まぁ、確かに家じゃないけど、俺の店だから、家でもあるんだな」
ハイ?
「遼・・・の、店?」
「そう、オーナー。だから、このVIPルームも使いたい放題」
なに?
もぉ、わけわかんない!
「ちゃんと説明して!遼!」
「言った通りだよ」
「ここが遼の店で、あそこの倉庫が修行場所だって?何の修行してんのよ」
「あそこは精神修行の場にはいいんだ。ここは、料理人の俺の修行場所だし。言ったろ?いろんな意味で修行してるって」
料理人?
あの、遼が?
「似合わない?」
と、聞かれた。
似合わない。
とは言えず。
「まぁまぁね」
・・・返事に困った。
「飯は旨いからたくさん食えよ」
「・・・ありがと」
出てきた料理は、あたしが好きな料理ばかりだった。
点心がずらっと並び、エビ・カニ・フカヒレと、高級食材も並んだ。
ガクンとエレベーターが止まる衝撃が起きた。
あたしは、正気に戻り、慌てて遼の手を払った。
エレベーターの扉がゆっくり開いた。
遼は何事もなかったかのようにあたしをエスコートした。
あたしは、ドキドキがおさまっていなかった。
あのままエレベーターが止まってなかったら、あたし、遼とキスしてた?
今の遼が、好きかもわかんないのに・・・?
あたしは、まだ大山先輩を思ってるのに?
なんで、あんなこと?
通された場所は、1番奥の扉のある部屋。
あれ?
白い制服着たウエイターがいる。
テーブル席もカウンター席もあるし。
家じゃないじゃない!
どこかのお店じゃない!
あんなことされたから、気付かないで、ここまで歩いて来ちゃったわよ!
1番奥の席に座らされた。
ウエイターが出て行くのを確認してから、遼にくってかかった。
「なんなのよ、家じゃないじゃない!どこよここ!」
遼は、ワイングラスに入った水を一口飲むと笑った。
「何が可笑しいのよ」
「いや、悪い。とりあえず座れよ。まぁ、確かに家じゃないけど、俺の店だから、家でもあるんだな」
ハイ?
「遼・・・の、店?」
「そう、オーナー。だから、このVIPルームも使いたい放題」
なに?
もぉ、わけわかんない!
「ちゃんと説明して!遼!」
「言った通りだよ」
「ここが遼の店で、あそこの倉庫が修行場所だって?何の修行してんのよ」
「あそこは精神修行の場にはいいんだ。ここは、料理人の俺の修行場所だし。言ったろ?いろんな意味で修行してるって」
料理人?
あの、遼が?
「似合わない?」
と、聞かれた。
似合わない。
とは言えず。
「まぁまぁね」
・・・返事に困った。
「飯は旨いからたくさん食えよ」
「・・・ありがと」
出てきた料理は、あたしが好きな料理ばかりだった。
点心がずらっと並び、エビ・カニ・フカヒレと、高級食材も並んだ。