あかさかた
バレンタインは私の勝ち?
沢井もえ先輩様。
どうして、あなたは女の子なんですか?
その凛々しい凛とした佇まい、冷めた眼差し。
すこしぶっきらぼうな言葉づかい。
全部、全部。
スキ。
1年2組 桜井春
他…約30通。
なんだよ、これ。
今日は2月14日。
聖バレンタインデイ。
靴箱やら机の中やら、呼びだしやらくらって
放課後には紙袋いっぱいのチョコレート。
「ズリイな。沢井王子~。俺ら男子に分けろや」
「いいよ。別に」
坂田がそういって紙袋からピンクの包み紙を一つ
取り出して、チョコにパクついた。
「うまい!」
「わしにもくれよ坂田」
「いらないって言ったの、お前だろうにゃ~」
「いいや、これ食べよう」
ラベンダー色の小さな紙袋を私は取り出し
わざと手紙を落とした。
どうして、あなたは女の子なんですか?
その凛々しい凛とした佇まい、冷めた眼差し。
すこしぶっきらぼうな言葉づかい。
全部、全部。
スキ。
1年2組 桜井春
他…約30通。
なんだよ、これ。
今日は2月14日。
聖バレンタインデイ。
靴箱やら机の中やら、呼びだしやらくらって
放課後には紙袋いっぱいのチョコレート。
「ズリイな。沢井王子~。俺ら男子に分けろや」
「いいよ。別に」
坂田がそういって紙袋からピンクの包み紙を一つ
取り出して、チョコにパクついた。
「うまい!」
「わしにもくれよ坂田」
「いらないって言ったの、お前だろうにゃ~」
「いいや、これ食べよう」
ラベンダー色の小さな紙袋を私は取り出し
わざと手紙を落とした。