Comfortable
ちょうどあたしが刹那の姿を見つけたとき彼は華麗にゴールにシュートを決めていた。


そんな彼の姿に女の子達は大騒ぎでキャーキャー言っていた。


いつもバスケ部がうるさい原因はこれだったのか・・・。


あたしはそんなことを頭で考えながら美月の所まで行った。


「美月っ、順調?」


美月はちょうど試合を終えたのか汗を拭きながらお茶を飲んでいた。


「あ、結花っ。あのさ、笹山から聞いたんだけど・・・」


彼女の質問は大体予想できた・・・。


「ん、別れたよ」


あたしはニッコリ笑いながらそう言った。


「春原、帰ろうぜ」


ちょうどあたしがそう答えた時、刹那があたし達のところまで来た。


「んじゃ、美月。今日は帰るね?」


あたしがそう言うと美月はニッコリ頷きながら手を振ってくれた。
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