Comfortable
帰り道あたしと刹那は横に並んで2人で帰った。


昨日まで、あたしの横には大好きな笹山が居て色んな話をして盛り上がった。


なのに今、彼はあたしの隣にもう居ない。


「あー、もう本当に嫌っ!」


あたしのその言葉に驚いたように刹那は反応する。


「いきなりどうしたんだよ」


あたしを可笑しそうにみながら笑う刹那。


「恋愛なんかもうしないっ」


あたしのその発言に刹那は溜め息をつきながらいった。


「え、してくれないと困るんだけどな」


刹那がそう呟いたのが聞こえて思わずあたしが「え?」って聞き返せば彼は笑いながら「なんでもないよ」と言った。


「あ、アイス売ってる。食べる?」


道を歩いているとワゴン車のアイスクリームや屋さんがあり刹那が反応した。


「いいね、食べよっか。ちょうどお腹空いてたし」


色とりどりのアイスがたくさんあってどれにしようか迷ったけれど、あたしはいつも食べているチョコミントに決めた。


「春原、決まった?」


あたしの方を見ながら聞いてくる刹那にあたしは「うん、チョコミントにする」って答えておいた。


「ん、待ってて」


刹那はそう言うとあたしに鞄を預け店員さんにアイスを注文していた。
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