Comfortable
刹那の行動の早さにボッーとしているとカップを持った刹那が「そんなとこで何突っ立ってんだよ」と笑いながら言ってきた。


あたしと刹那は公園のベンチでアイスを食べることにした。


「はい、チョコミント」


そういいながらアイスを差し出す刹那。


「あ、お金っ!」


お金を払ってないことを思い出し財布からお金を取り出そうとしたら刹那に止められた。


「いいって。また今度何か奢ってくれたら」


「なら、今度奢らせてもらうね」


あたしはお言葉に甘えて刹那に奢ってもらった。


彼の地毛の栗色の髪の毛が夕日に反射していてキラキラ光って綺麗だった。


「刹那は何頼んだの?」


刹那のアイスのカップを見つめるとあたしと同じチョコミントだった。


「チョコミント、俺も好きなんだよ」


おいしそうに食べながら言う刹那をかわいいと思った。


「刹那、ありがとね」


あたしがお礼を言うと刹那は「何が?」と聞いてきたが「全部っ」と答えてあたしはそのまま走って家まで帰った。
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