Comfortable
そんなことを考えていたから勿論、授業に集中できるはずもなく時間だけが過ぎていった。


「結花、ご飯食べにいこ?」

美月が財布を持ちながらあたしの所まで来た。


辺りを見回すと、みんなお弁当を持ち教室から出て行っていた。
教室に残っているのはあたしと美月と刹那と笹山の4人でかなり静かだった。

どうやらあたしが変な考えをしている間に授業は全て終わりもう昼休みになっているらしく、教室の窓から中庭でお弁当を食べている人の声が聞こえてきた。


あたし達はいつも美月・あたし・刹那・笹山の4人でお昼ご飯を食べている。


3人ともどうやらあたしを待っている雰囲気だった。


「え、あー・・・。ゴメン。あたし気分悪いし保健室で寝てくるね?ご飯3人で食べてきてっ。誘ってくれたのにゴメンネ?」


あたしはそう言って席から立ち上がり美月の返事も聞かずそのまま走って保健室に向かった。


はあ・・・と溜め息をつきながら保健室に行く気にもなれずそのまま階段を上り屋上に行くことにした。


ポケットから屋上へと繋がる鍵をだし開ければ青空が広がっていた。


屋上には普段、鍵がかかってるから誰も来る心配は無い。


鍵は生徒会メンバーと先生しか持っていないから人が来ることは滅多に無い。


あたしは寝転び空を見上げた。太陽が眩しい。


そっと目を閉じて寝ようとしたとき・・・


あたしの大好きなアーティストの曲が流れ出した。


慌てて起き上がりポケットから携帯を取り出すとメールがきていた。


こんな時間にメールなんて珍しい・・・。

そう思いながらメールBOXを開いた。


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差出人:刹那 陸斗
件名;あのさ・・・
本文:お前居なくなったら
   俺かなりKYなんだが。
   どこ居る?

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