Comfortable
「あのさ…。陸斗が好きなのはお前だから４角関係」


笹山はまじで鈍感だな…と呟いていた。


「あたしは刹那を好きじゃないから。それにもう恋愛はしないの」


あたしが笑顔でそう言うと笹山は何も言ってこなくなった。


その時、ちょうど授業終了を告げるチャイムが鳴りあたし達は自分の教室へと帰った。


−−−−−−−−−……


「ちょっと…。２人してどこいってたのよ？」


教室に入るなりご立腹の美月。


美月の横であたしと笹山を見ている刹那。


「えーと…、別れたけど気まずくなるのはやめようねっていう話をしてました……」


あたしがそう言うと笹山もそうそうと同意をする。


美月と刹那はそんなあたし達を見て納得してくれたみたいだった。


「春原、今日さ仲辻と一緒に寄り道して行こうっていう話だったんだけどお前も来る？」


鞄に荷物を詰め込んでいる途中に刹那があたしの席まで来て誘ってくれた。


でも……。


つい数十分前の笹山の発言が頭に蘇る。


『仲辻は俺を見てないよ。陸斗を見てる』


その発言が頭の中をループしていた。


「あー、あたしは今日いいや。宿題たくさんあるから今日は断らせてもらうね？２人で楽しんでおいで？」


あたしが笑いながら言うと刹那は少し不満そうな表情をしていた。


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