Comfortable
まだ沈黙が続く中あたしはその沈黙に耐えれなくなり刹那に背中を向けそのまま職員室に向かった。


これがあたしなりの選択肢でもあり結論。


もう、これでいいんだよ。


ややこしい恋愛事情に巻き込まれる必要は無い。


でも、それと同時に孤独感があたしを襲ってきた。


刹那と一緒に居る時にできたあの安心感はもう2度味わえない。


あたしからその手を離した。


廊下に鳴り響くチャイムの音。


あたしはそんなチャイムの音を気にせずにそのまま歩き続ける。


背中に感じる冷たい刹那の視線。


振り返りはしなかった。振り返ったら今にも泣いて崩れてしまいそうだったから。


バイバイ、刹那。


あたしはそんな決心をしたと同時に携帯を取り出し、刹那のアドレスを着信拒否・受信拒否にしてアドレスを削除してメアドも変えた。


これで、刹那とのかかわりは生徒会とバスケ部だけになる。


生徒会とバスケ部以外では必要なことだけ話せばいいし何一つ問題は無い。


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