Comfortable
「会長、真綾ありがとう・・・っ」


あたしは真綾に抱きしめられたままお礼を行った。


真綾の体の体温は温かくて冷たいあたしの心まで温めてくれる・・・そんな気がした。


優しさなんてただの偽り。


そう思っていた。でも全然違うのがわかった。


優しさに触れ合えることで今、あたしの心はどんどん温かくなっていて”結花は1人じゃない”そう言われているようで嬉しかった。


「で、刹那と何があったの?」


真綾はあたしをまだ抱きしめたまま聞いてくれた。


どう言えばいいかわからない。


でも、あたしのことを心配してくれる人がここにはいる。


あたしは、要点のまとまっていない話し方だったけれども、一つ一つ話し始めた。



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