危険な同居人!?
とりあえず謝っとけば

「嫌」

よくなかった。

「じゃあどうしたらいい?」
「ジュースおごって!」

ジュースかよ。
しかも自販機の。

「いいの?そんなんで?」
「じゃあ新作バッグを・・・」
「よーしジュースだー」
「あっ苺ミルクね!」
「はいはい・・・」

なんだかまなちゃんといると
本当の自分が出せる気がする。

無理して“可愛い遥くん”を
作らなくてもいい気がする。

「はい、どうぞ」
「わ~いっ!」

ふぅ・・・

「大丈夫?」
「ん~何が~?」
「綾乃」
「ぇ・・・」

なんかまなちゃん鋭い。
いや、俺ばれやすい!?
顔に出てる!?

ありえない。

「なんか、遥って
綾乃のこと好きな気がするから」
「なんで?」

するとまなちゃんは切なそうに
こう言った。
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