危険な同居人!?
そのときの優の顔は、
今ではっきり覚えてる。

頬が少し赤かった。

「優、一目ぼれ?」
「えっ!?えっと、その・・・」

優が動揺するのも珍しい。
あいつはやめといたほうが
いいと思うけど・・・

優がいいならいいかな?

「協力したげようか?」
「・・・いいの?」
「もちろん」
「さんきゅっ・・・空っ!」

このときの優は、
まぁ少しクールだったけど
今より全然無邪気な笑顔で笑ってたし、
女嫌いでもなかった。

それから2人が付き合うのは、
すぐだった。

優は顔もかっこいいし、
運動もできるし、
愛澤もすぐ優が好きになった。

それからの優は幸せそうだった。

誰から見ても。

「空~何か食べていこ?」
「いいよ」

その辺のファーストフード店に
向かっている途中だった。

「・・・でさ~」
「あははっ」

何人かの女の声がした。
向こうの道に俺らと同じ高校の
女がいた。

「あ・・・沙羅だっ」

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