危険な同居人!?

緊張＊優雅

あのデートからしばらくたった。
彩香とはメールも電話も
ちょくちょくするようになった。

まぁ・・・
全部俺からだけど・・・

「ありえねぇ」

全部俺からだぁ!?
ふざけんなよ。

ぷルルルル・・・

俺は着信音派。
なって言ってる場合じゃねぇ!
ディスプレイには

彩香

そう写っていた。

通話ボタンを押す。
たったそれだけなのに・・・
親指が震える。

「・・・おりゃっ」
変な掛け声とともに、
彩香の声がした。

「・・・もしもし?
優雅さんですか・・・?」
「俺しかいねぇだろ」
「・・・ごめんなさい」
「プッ・・・笑」
「な、なんですかっ!?」

からかいがいのあるやつ。

「わりぃわりぃ。
んで何か用?」
「ぇっあっえっと・・・」

何こいつ。
用ないのにかけてきたわけ?
俺と話したかっただけとか?

ドクン

まただ。
こいつにかかわると
胸が高鳴ることがしょっちゅうだ。