‡不思議な彼は雨男
「…もうずっと前からね。」
レインは私の反応などお構いなしにさわやかに微笑している。
私は自分を落ち着かせてから聞いた。
「…いつから私を知っているの?」
「…それはその内教えるよ。
あ、雫はもう帰った方がいいよ。もうすぐ雷が鳴るからさ。」
「え!?なんでわかるの!?」
レインの答えはなんとなく予想できたけど、私はあえて聞いてみた。
「なんでって?
…雨男だから。」
私はついに納得してしまった。