‡不思議な彼は雨男
‡雨男の秘密
「うーん。もうすぐ夏が来ちゃうから、半袖の服とスカートと‥。」
私は服を選んでいる間、レインは店内をウロウロしていた…
‥かと思ったら突然立ち止まって何かを眺めだした。
「…どうしたの?」
私はレインがいつもするように後ろからいきなり声をかけてみた。
「…アクアマリンか。」
けどレインは全く驚かないで、いつもの調子で何か呟いた。
なんだかちょっと悔しい。
「…? 何が?」
レインの視線の先にはアクセサリーがいっぱいあった。(もちろん、売り物)
彼はその中で青く輝いている指輪(下にアクアマリンと書いてあった。)を気に入ったようだった。