‡不思議な彼は雨男
私はその店でしばらく服を選んでお会計を済ませた。
そしてようやくレインの姿がいつの間にか消えていることに気がついた。
「…レイン?」
あれ?さっきまでそこをウロウロしてたのに。
私はさっきの指輪が置いている場所を見に行った。
でもそこにもレインの姿はなかった。
すると、
「お客様?大丈夫ですか?」
「…ええ。」
店員さんとレインの声が近くで聞こえた。
大丈夫ですかってどういうこと?
私は慌てて声のする場所に向かった。
やっと見つけたレインは床にひざまずいた状態になっていた。