‡不思議な彼は雨男


「まず言っておくと、僕の体の源は水なんだ。」

「…?人間の70%は水分って話?」

何でそんなところから話を始めたのかわからない。

レインは私の言葉に微笑した。

「いや、僕は体の100%が水分でできているんだ。」

「………。」

そんなバカな。

「ほら、信じてない。」

レインは私に顔を近づけた。

「だっだって!」

ていうか近いよ!

「言ったでしょう?僕は雨男なんだ。普通の人間じゃない。魔法で生かされてるようなものなんだ。

…まぁ正確には水男なのかもしれないけど。

常に水を浴びてないとさっきみたいになってしまうんだよ。

‥ちなみにさっきは足が崩れ始めていたんだ。」

レインは完全に回復したらしい右足を指差した。
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