‡不思議な彼は雨男


背は私より少し高くて

髪は短髪で、何だか銀色のような不思議な色をしていた。

水色のTシャツに
青いズボン(ジーンズ)。

色白で小綺麗な顔立ち。
年齢は同じくらいに見える。

そして

目は綺麗な水色。

まるで日本人には見えない私の知らないその彼は

ただ真っ直ぐに空を見上げていた。



傘もさしていないから雨に濡れてびしょびしょなのに…だ。


「…あの?」

なんだか心配になった私その人に話しかけた。

「…?」

「これ使って下さい。」

私は自分のピンク色の傘をその人に差し出した。
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