‡不思議な彼は雨男
‡梅雨明け
「ただいまー。」
「あ、姉ちゃん。いいニュースだぞ。」
「どうしたの、淳?」
珍しくゲームから目を離した弟が言った。
「明後日から梅雨明けだってよかったね。」
「え…梅雨明け?」
何それーせっかく雨が好きになってきたのに!!
これからあんまりレインとも話せなくなるじゃん。
「ねぇ明日の天気は!?」
「明日ぁ?…確か雨のち晴れだったと思うけど?」
雨のち晴れか…。
明日の放課後じゃ会えなくなるから早く起きなきゃなぁ。
「どーしたの?」
「別に…ねぇ淳は雨もいいとは思わない?」
「…大丈夫姉ちゃん?なんか怖いんだけど。」
「むっ!!」
私は淳と言い合いしながらも明日レインと会えるのを楽しみにしていた。