‡不思議な彼は雨男
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次の日の朝。
天気は小雨、でもそれは今にも止んでしまいそうな雨だった。
私は学校に行く用意をさっさと済ませて家を飛び出した。
「レインー。」
空に向かって呼んでみる。
「今日は早いね、雫。」
返事はやっぱり後ろから聞こえてきた。
「うわっ!なんで後ろから現れるの!?」
「そういう主義なんだよ。」
「どんな主義ですか?」
私達はゆっくりと学校への道を歩いた。