‡不思議な彼は雨男


「ごめん、冗談。」


「ひどいなぁ、雫。」

いつの間にかレインも笑っている。


…私は、本当はわかっていたのかもしれない。


梅雨になったら
また会えるとー…


「私ねまだ雨が好きなんだ。」

「そうかい?それは嬉しいな。」

レインは普通に返事を返してきた。

「‥レイン、どういう意味かわかってる?」

「…え?雨が好きなんでしょう?」


「それは私からの返事だよ。」


レインは少し考えてから笑っていた。


「…それは嬉しいな。」

私も彼の言葉に微笑んだ。
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