高校生マフィア02
「いい汗かいたなーっ」
部室で制服に着替えて、ぐあーっと伸びをした
「ベタか」
大祐は俺の背後でシャツのボタンを閉めながら、俺の言葉を鼻で笑った
「大祐も久しぶりじゃねえ?部活!!」
「そうかもな~。そうだな~。最近、生徒会だったし」
くるっと大祐が俺に向いた
それで、俺を指差した
「オーイ、しっかりネクタイしめろー」
「ネクタイをしねぇ生徒会に言われても説得力ねえよっ」
俺は軽く大祐にエルボーをかました
「はーおもしれー」
大祐は一通り笑うと、スクバを肩にかけて部室のドアを開けた
「さ、帰ろーぜ陸」
「あ、悪りっ」
「?何だよ?何か用事とか?」
「爽樹と帰る約束してんだ!すぐには帰れねーんだっ」
「ハイハイ。お幸せだなチクショー」
大祐は呆れて笑った
でも、俺と爽樹がこんなに接近できてるのは大祐(と卓真)のおかげだし
感謝してるんだぜ?
「大祐も一緒に帰ろーぜ?」
「やだよ。俺1人浮くじゃん」
飯野 陸-イイノ リク-
2年C組
天才暗殺者