高校生マフィア02
「お久しぶりです…」
《元気だった?》
「はい…何ですか」
《えっと、仕事をお願いしたいんだけど》
「はぁ………」

ため息を漏らした
この時期に
12月に、裏社会の仕事?

「まぁ、いいですけど、俺達大学受験生ですよ」
《うんー頑張ってね。あ、慧、なるべく大学はヨーロッパにしてね。本部ヨーロッパだから》
「国外なんて受けません」
《うそだ。学校の先生、皆ケンブリッヂとか受けろって言ってるでしょ》
「………」

何で知ってるんだこの人は…

《まーいいや。本題。えーっと、ずっと前に話したっけ?アメリカ支部で…》
「強化改造された大量の銃が市民に流れてますね」
《あ、俺、言ったっけ?》
「卓真に聞きました」

俺は友達であり、生徒会メンバーであり、
天才ハッカーである卓真の名前を出した

《さすが卓真ー。情報が早いねー》
「…アメリカ支部の人数も大方(おおかた)知ってます。毎週土曜の午後11時、ラスベガスのカジノで相手は仕事をしているらしいです」
《卓真、よく調べたね?》
「場所は未定。でも絶対に捕獲(ほかく)します」

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