高校生マフィア02
卓真
「ふー…」
休み時間に入って、イケメンで有名な生物の先生が教室を出て行くと、返却された自分のテスト答案を見た
高校最後のテストも、まぁまぁの出来でしたよーっと
ちらっと慧を見ると、例のユウキと笑顔で話していた
2人の手には丸しか見えないお互いの答案
ハイハイ。どうせ2人とも点数良かったんだろっ
ユウキが慧の席から去っていくと、慧は疲れたみたいに頭を抱えた
席を立って近づくと、慧が顔を上げた
「……卓真」
「どーすか。生物の出来は」
「花田に負けた…」
「マジで?まーユウキちゃん、生物とか理科系は得意分野だからね…って慧もか」
「3年間で初めて負けた…」
「3年間勝ってたんだ…あのユウキちゃんに…で、何点だった?」
「でも現国は勝ったし、世界史も勝った…ああ、数学もか」
「…あっそ。じゃあ相変わらず慧の1位決定だねー。何点だったの?」
「油断すると花田に逆転されるからな」
「…って、質問聞いてる!?何で毎回点数教えてくんないワケー!?」
聞くと、慧はさも当たり前の顔で答えた
「教える必要、無いだろ」
「いーじゃん!こっちのだって教えるっつッてんだろー!?」
「俺は卓真の点数を聞きたい訳じゃないしな」
「じゃー何でユウキちゃんには教えんの!!」
「その質問、前にも答えなかったか?」
「……はいはい。分かりましたよどうせ足元にも及びませんよー」
頬を膨らませると、慧はクスッと笑った
あー、慧は毎度毎度、テスト返却後は機嫌良くなるなー
普通の高校生は逆なのに…
休み時間に入って、イケメンで有名な生物の先生が教室を出て行くと、返却された自分のテスト答案を見た
高校最後のテストも、まぁまぁの出来でしたよーっと
ちらっと慧を見ると、例のユウキと笑顔で話していた
2人の手には丸しか見えないお互いの答案
ハイハイ。どうせ2人とも点数良かったんだろっ
ユウキが慧の席から去っていくと、慧は疲れたみたいに頭を抱えた
席を立って近づくと、慧が顔を上げた
「……卓真」
「どーすか。生物の出来は」
「花田に負けた…」
「マジで?まーユウキちゃん、生物とか理科系は得意分野だからね…って慧もか」
「3年間で初めて負けた…」
「3年間勝ってたんだ…あのユウキちゃんに…で、何点だった?」
「でも現国は勝ったし、世界史も勝った…ああ、数学もか」
「…あっそ。じゃあ相変わらず慧の1位決定だねー。何点だったの?」
「油断すると花田に逆転されるからな」
「…って、質問聞いてる!?何で毎回点数教えてくんないワケー!?」
聞くと、慧はさも当たり前の顔で答えた
「教える必要、無いだろ」
「いーじゃん!こっちのだって教えるっつッてんだろー!?」
「俺は卓真の点数を聞きたい訳じゃないしな」
「じゃー何でユウキちゃんには教えんの!!」
「その質問、前にも答えなかったか?」
「……はいはい。分かりましたよどうせ足元にも及びませんよー」
頬を膨らませると、慧はクスッと笑った
あー、慧は毎度毎度、テスト返却後は機嫌良くなるなー
普通の高校生は逆なのに…