高校生マフィア02
《どうやって?》
廊下から、部屋の中をチラッと見た
…早く戻って色々と決めないといけねぇな…
「何人かを下級ファミリーとして仲間に入れさせます。そこで下っ端としてしばらく働かせて、
取引当日になったらその場で
――叩く」
《…うん。じゃあ今回は慧が全面的に統括(とうかつ)してね。1番最初は誰に仕掛けさせる?》
「勿論(もちろん)陸です」
陸は本物の殺し屋にも引けを取らない戦闘センスの持ち主だ
《分かったよ。じゃ、何かあったら言ってね》
「はい。失礼します」
通話を終えてケータイをブレザーのポケットに押し込んだ
がちゃっとドアを開けると、生徒会室の中では
未月が1人でプリントと睨み合っていた
「ごめん。未月」
ガタッと椅子に座ると、ハッとして未月は顔を上げた
「あ、大丈夫…なんですけど…」
「?」
「中々一ノ瀬先輩が原稿を書き上げてくれなくて…来週の集会、どうしましょう…?」
「はぁ…」
あの馬鹿
人の色恋沙汰に首突っ込む前に、
生徒会の仕事をきっちりとやれよ。生徒会の仕事を
「今日中にやらせとく…」
「え、大丈夫ですか?結構な量ですけど…」
「知るか。サボる卓真が悪い」
それに、高度なハッキングができるくらいにキーボードを叩く速度が速いんだ
今日中に原稿用紙10枚分くらい余裕だろ
…無理でもやらせる
柴崎 慧-シバザキ ケイ-
3年A組
天才戦略家
廊下から、部屋の中をチラッと見た
…早く戻って色々と決めないといけねぇな…
「何人かを下級ファミリーとして仲間に入れさせます。そこで下っ端としてしばらく働かせて、
取引当日になったらその場で
――叩く」
《…うん。じゃあ今回は慧が全面的に統括(とうかつ)してね。1番最初は誰に仕掛けさせる?》
「勿論(もちろん)陸です」
陸は本物の殺し屋にも引けを取らない戦闘センスの持ち主だ
《分かったよ。じゃ、何かあったら言ってね》
「はい。失礼します」
通話を終えてケータイをブレザーのポケットに押し込んだ
がちゃっとドアを開けると、生徒会室の中では
未月が1人でプリントと睨み合っていた
「ごめん。未月」
ガタッと椅子に座ると、ハッとして未月は顔を上げた
「あ、大丈夫…なんですけど…」
「?」
「中々一ノ瀬先輩が原稿を書き上げてくれなくて…来週の集会、どうしましょう…?」
「はぁ…」
あの馬鹿
人の色恋沙汰に首突っ込む前に、
生徒会の仕事をきっちりとやれよ。生徒会の仕事を
「今日中にやらせとく…」
「え、大丈夫ですか?結構な量ですけど…」
「知るか。サボる卓真が悪い」
それに、高度なハッキングができるくらいにキーボードを叩く速度が速いんだ
今日中に原稿用紙10枚分くらい余裕だろ
…無理でもやらせる
柴崎 慧-シバザキ ケイ-
3年A組
天才戦略家