高校生マフィア02
雪姫が部屋に入ってきた
手の上のお盆には新しいマグカップを乗せていた
周さんは雪姫にも丁寧に頭を下げた
「ああ、藁間様。合格おめでとう御座います。3年間御疲れ様でした」
「有り難う御座います」
雪姫も丁寧に返事をして、にっこり笑う
そして手に持ったお盆を少し上げてみせた
「周さんの分も有るんです。如何ですか」
「有り難う御座います。後で頂きますね」
「あ、周ー」
部屋を出ようとすると朱雀さんに呼び止められた
「はい。何か」
「あの話、しておくから。周も陸の特訓、宜しくね」
「??」
「は」
俺が何の話か考えてる隣で、周さんは短く返事をして、先に部屋を出て行った
俺は慌てて追いかけた