高校生マフィア02
やべえ
まじやべえ
ビリ3だぜ。学年で
「やっっっべえ……」
「やべえ」しか出てこない
幾ら殆ど部活で入ったっつッても、これは無い。まじでやべえ
「!!」
1人で焦ってると、無表情で順位表を見つめる雪姫が目に入った
ついガン見しちまったら、雪姫は俺の視線に気付いたらしく歩み寄ってきた
「あ、雪姫…えーっと…」
「別に気使わないで。大して気にして無いから」
雪姫が抜けたって昨日の話を思い出してると、心の中読まれたみたいだ
無表情のまま俺の隣に立って言った
「あ、お、おお…あ。相変わらずすげぇな、雪姫」
「何が」
「A組でも無ぇのに11位!すげーよ」
「ああ、まぁ」
「何でA組入んなかったんだよ?こんだけ良かったら先生から移んねぇかって言われただろ?」
「私にはトップ争って勉強するのは合って無いから」
「へー…」
雪姫は小さく溜息を漏らして俺を見上げた
「私よりも、陸」
「ああ…やべえなー…」
「幾ら運動が出来てもそれなりに学力無いと危ないかもしれない」
「ま、俺、部活しかしてなかったからなぁ」
「笑って言うな」
「うっ」
不覚にも脇腹に雪姫の鋭い突きを喰らった