高校生マフィア02
「雪姫?ちょっといいかな?」

控え目なノック音で、母だと分かった。
何だろう。多少天然の入った母でも、私の勉強中は中々それを遮る事をしない。

「何?」

机のライトを消してドアを開けると、母は少しほっとしている様に見えた。

「あ、えっと、ね」
「どうしたの?また変な押し売りでも来たの?」
「ううん、違うの。ええと……カボチャのスープを作るんだけど、濾すの手伝ってくれない?あっお勉強が忙しいならいいんだよ?」
「……………………うん、いいよ大丈夫」

母はまた微妙な顔をして笑って、私は母の後ろを着いて階段を降りた。





おかしい。
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