Sweet Candy ~誕生日大作戦~




「ななちゃーん、こっちのお客さんもよろしくー」



「はーい。」



そして意外と忙しいという…


もう~…


若干額に汗をかく気持ちで働く。





「おかえりなさいませ!ご主人さ…!?」



…え!?


あれ……




「…なな?」




………。



何で、何で?



「お前何してんだよ。」



何で…陸がいるの!?




「陸…あの、えっと…。」



どうしよう…



まさか陸のプレゼント買うためにバイトしてるなんて言えないし…



普通にバイトしてるって言えばいいけどこんなところだから逆に変だよ。



何も言えないあたし。





どうしよう…




そんなとき、



「陸君、急いで。ちょっと時間押してるから。」




陸の後ろに隠れていた眼鏡の男の人が時計を見ながらせかす。



「ああ、わり。」



そう呟いてあたしとは目もあわせずに席についた。



ズキッ




何故か心が痛い。




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