Sweet Candy ~誕生日大作戦~
「まあ、メイドさんだし~こんくらいいいよねえ~?」
今度は腕を擦ってくる。
一瞬にして鳥肌。
何なのこの人!
気持ち悪い。
もうやだよお…
「人の女、汚ねー手で触ってんじゃねえよ!」
不意に誰かに引っ張られてよろけたあたし。
かと思えば、ポスっと何かに包まれた。
見上げればそこには陸の顔。
「陸…。」
「な、なんだよ。お前、僕は客だぞお~;」
「俺だって客だよ。ったく、ななちょっと来い。」
へ?
「きゃっ!」
腕をつかまれたまま引っ張られるようにあたしはお店の外。
明らかに陸の背中は怒っている。
助けてくれてすごく嬉しい
けどどうしよう~…;